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那須の伝統工芸
芦野石細工 那須の篠工芸


栃木県伝統工芸指定 那須の篠(しの)工芸
 ■那須の篠(しの)工芸

 那須町の高原地区では、古くから、
 自生する笹の一種である「シノダケ」を
 活用したザルやカゴなどの
 生活用品作りが盛んでした。

 国道4号線より上、那須連山の裾野の
 大沢、深堀、池田、一ッ樅、半俵、
 北条、小島などの地区には
 昭和45年頃までは
 200戸ほどの生産農家と、
 20名ほどの専業者がいました。

那須のシノダケ

シノダケは、春に生えたものを
秋十月〜翌三月までに刈り取り
日当たりの良いところに立て並べ、
四月から五月頃まで乾燥させてから
湿気の無いところに保存します。

肥沃な土地に育ったもの、
また日の当たらない林の中で育ったものは使えず、
むしろ土地が痩せていて
寒さの厳しいところに育ったものが上質とされています。



シノダケ(篠竹

笹の一種
 イネ科 メダケ属

別名
アズマネササ(東根笹)
アズマシノ(東篠


高さ1〜6m。直径1〜3cm。

東日本に多い。

節の長さがマダケより長い。

篠竹は竹それとも笹?


生長しても皮が
残るものを「笹」。

太く竹皮が残らないものが
「竹」と分類されます。

つまり篠竹は笹の仲間なのです。
 一般名称としての篠竹(シノタケ)

 シノダケとよく似たものに
「ヤタケ」と「メダケ」があります。

 植物学的にメタケとヤタケは属が異なり、
メタケは一般に節の所から
3〜5本の枝が出、ヤタケは1本です。








 


性質はヤタケの方が硬く、
 名前の通り「矢」の材料として
古来利用されてきました。

  一方、女竹(メタケ)は川岸や海辺の
 丘陵などに群生する竹で、
 細くてしなやかなため
釣り竿などに利用されてきました。

 これらを総称して
 「篠(シノ)」とか篠竹(シノタケ)」
と呼ぶ場合もあります


 密生して育ったものの方が
 背が高く、質が柔らかく、
 出来上がった製品に光沢があります。

 このような環境条件から、国道4号線より上、
 那須連山の裾野に自生しているものが
 最適とされています
現在、那須町工芸振興会「しの竹部門」には、
人見ミツヱ、渡辺友吉、平山一二三、人見誠、冨澤安頼、人見ハヤの6名の「しの工芸」会員がおります。

サイト内関連ページ
 topic13 篠工芸研修会  topic12 県伝統工芸士新たに4名  topic3 実演再開



工芸館を訪れた際には、ぜひ「しの竹室」をのぞいてみてください。
本物の「しの工芸」が常時展示されています。
館内しの竹室



このページの作成に当たっては以下の資料を参考にしました。

大平正男著 『那須の篠工芸』 竹 Bamboo Home Page



<外部リンク>
那須の篠工芸  栃木県HP内にある「県指定伝統工芸品」の紹介ページです。



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